経営者になるためのノート 第二章 感想
タイトル:経営者になるためのノート
著者:柳井 正
前回に引き続き、今日は第二章の感想を綴ろうと思います。
第二章 設ける力
「お客様の笑顔の為に大切なこと」
・お客様を驚かそうと思うこと
欲しているものを、想像もしない形で提供する
・お客様の一枚上手を行いこうとする思考習慣を持つこと
習慣化することが大切
・自分が本当に良いと思うモノ、場所を造る
お客様は自信のない物を見抜く
私達、公共事業を営む建設業者のお客様は、納税者であり、エンドユーザーである市民の皆様なのか?
発注者である、役所なのか?
どちらも正解だとは思うけれども、自分なりの答えを早く持たないかぎり、お客様のことを考えた仕事というのは出来ないと思います。
「決断するスピードの重要性」
私が尊敬する経営学の教授もおっしゃっていましたが、決断スピードが遅いことは、すなわち悪である。
その対応が遅れたら、物凄い損失になるのではないか?という危機感を常に持って、物事と向き合う必要を感じます。
「捨てる勇気、集中するための自信」
これだ!と思うものに経営資源を集中すること。
そして、何に集中するか考える為には、これをやらなかったらどうなるか?を自問自答することです。
その結果、やらなかったとしても大したことにはならない。と思う部分については捨てる勇気を持つことが大切だと思いました。
これは私生活でも同じことが言えると思います。
全員に平等であり、限られた時間というものを、いかに使うか。を考えたときに、何を始めるか、よりも何をやめるか、を考え、実行したほうが、人生が有意義になることが多々あります。
戦略、パートナー、お金、何においても分散ではなく、集中していこうと思います。
「矛盾との闘い」
仕事はとかく矛盾との戦いです。
良いモノを安く提供する。
多くの仕事を短時間で終わらせる。
中小企業が1兆円企業を目指す。
普通はこういった問題に対し、出来ないと考えます。しかしそれは素人の考え方です。
私達はプロです。出来ないと応えてしまったら存在意義はありません。
どうやったら出来るのかを考え実行するために仕事をしているのです。
そして、私は経営のプロになる必要があります。仕事のプロを育て、結果を出さなくてはいけません。
1兆円企業にするビジョンを示さなくてはいけません。
第二章 儲ける力 まとめ
・お客様を喜ばせたいと腹の底から思う
・当たり前のことを徹底して積み重ねる
・スピード実行
・現場、現物、現実
・集中する
・矛盾と戦う
・準備する。しかし固執するのは計画ではなく、成果である
経営者になるためのノート 第一章 感想
タイトル:経営者になるためのノート
著者:柳井 正
ユニクロを経営するファーストリテイリングの代表である柳井さんが、経営者を育成する為に作られた書籍です。
PHP出版ということもあり購入し、読んでいます。
当書籍の特徴上、章ごとに感想を書いていこうと思います。
当書籍では経営者とは「成果をあげる人」と定義しています。
そしてその成果と企業の存在意義、使命を結びつけることが経営であると述べられています。
そして、その為には4つの力が必要であるとし、その力ごとに章構成がされています。
第一章 変革する力
「目標を高く持つ」
多くの経営者が語られていることです。
それだけ大切なことだと思います。特に、
手の届く目標では、達成の為に既存の延長線の発想しか出てこない。
全く新しいイノベーティブな発想を産むためには、大きな目標を掲げなくてはならない。
そしてその為には、常識を疑う必要がある。
と語られた部分は、企業経営するうえで本質を捉えているように感じました。
「安定志向で成長する企業はない」
世間が変化し続けているのに、その場にとどまり続けようとする企業に成長はありません。
思い切った挑戦をする企業に対し、現実を直視していない と言う声をよく聞きますが、安定志向の方がよほど現実を直視していないのではないでしょうか。
リスクのあるところにチャンスがあるというのは感覚でわかる方も多いと思います。
しかし、リスクは計算するものであって、恐れるものではないと思います。
また、リスクを選択した以上、中途半端にしてはいけません。結果がでるまで続けることです。
せっかく新しいことに挑戦するリスクを選択し、目先の利益を捨てたのに、やると決めたことに対して中途半端に進め、結局新しいことを実現できなかった。ということはあってはならないのです。
「学び続ける」
本物の情報や知恵を欲するのであれば、まず学び続けなくてはいけません。
世の中には、本物の情報を持っていたり、本当に優れた人というのは数えるほどしか居ない。
その人たちと行きあたった時に、しっかりと対話できる力を身に着けておく必要がある。その為に、よく学び、知見を持つ努力が大切と書かれています。
私が今できる努力とは、やはり先人の知恵を学ぶための読書、そして現実を知るために現場へ足を運ぶ、皆さんの声を聴くこと。
そしてそれを続けること。
これを、日々の目標として、続けて行こうと思う。
第一章 変革する力 まとめ
・目標を高く持つ
・常識を疑う。常識にとらわれない
・基準を高く持ち、妥協とあきらめをしないで追及する
・リスクを恐れず実行し、失敗したらまた立ち向かう
・厳しく要求し、核心をついた質問をする
・自問自答する
・上を目指し学び続ける
マンガでわかる!トヨタ式育てる技術 感想
タイトル:マンガでわかる!トヨタ式育てる技術
著者:若松 義人
人を育てることはとても難しく感じます。
育てる対象との関係、年齢、性別などによって接し方や伝え方を変える必要があるからです。
しかし、相手によってブレてはいけない、根幹にあたるものがあります。
これは誰もが感じることではないでしょうか?
しかし「その根幹に当たる大切な物は何?」と問われたときに、即答できる人がどれだけいるでしょう?
これは僕自身にも当てはまります。
感覚的なもの、もしくは「誠実さ」とか「尊敬」といった抽象的な回答は持っていても、理性的な回答は持っていなかったと思います。
当該図書(マンガではあるが…)を読んで、育てるという意味を再認識し、具体的な答えを持てるよう、今後も考え、行動に移していこうと思います。
今回はトヨタ式の育てる技術を学んだ中で、私が感銘を受けた部分をアウトプットしたいと思います。
「目標を高く持つ」
成功を収めた数々の先人たちが必ず伝えていることです。
想像できない成功は訪れません。イメージしない夢は叶いません。
目標を高く持つことによって、それを現実にするための知恵を生み出すことが成長なんだと思います。
「出来ない理由、言い訳をしない」
大きな目標を掲げたときに、たいていの人は「できるわけがない。なぜなら~だから」
と考えるでしょう。
技術力、会社の規模、市場シェア率、財務状態…等など
全てがお膳立てされていたならば、それは高い目標ではありません。
多くの場合は、出来ない理由が複数個思いつくと思います。
そうした言い分に対し
「それは分かった。しかし、言い訳や理由探しをするのではなく、どうしたら実現可能なのか。なにをすれば、実現できるのか。を発言しよう」
と唱えることが重要だということを学びました。
目標達成の為の第一歩ですね。
「教えるのではなく引き出す」
大多数の人は、教えられたら教えられたことしかできなくなる。
問題を与え、解決策を一緒に考え、知恵を引き出すこと。と書かれていました。
なるほど、これは指導者側が相手の目線まで降りてあげることでもあるように感じます。
物事を作業的に教えることは、指導者の怠慢でもある。
これは自分自身、耳が痛いことでした。
「選ぶより育てる」
適材適所を考えれば使えない人財は居ない。ということです。
部下が扱いづらいのではなく、上司が部下の知恵を引き出すだけのテクニックを持っていないだけなのです。
過去より未来を重視した採用
僕が、毎年採用時期に言い聞かせているコンセプトですが、その所以はここにあります。
「良い上司は悪い情報で磨かれる」
とかく経営者は自分にとって良い情報を求め、良い情報を持ってくる人を贔屓して見がちだと思います。
しかし、悪い情報を持ってきた人に対し『よく知らせてくれたね』という気持ちで接っしなくてはいけません。
悪い情報であっても、極力早い段階で知ることにより、対処することが出来ます。
そのため、悪い情報を上司に報告しやすい風土造りが必要だと思います。
「かけ声倒れにならない」
スローガン、社是、そういったものを掲げただけで満足していませんか?
現場主義を掲げるのであれば、何か報告を受けたいとき、話を聞きたいときに現場から人を呼ぶようなことがあってはいけません。自らが現場に足を運ぶべきです。
これは自分の目標や理想についても同じことが言えるのではないでしょうか。
目標を高く持つということは、それに見合った行動が求められるということです。
「前の成功を根拠にするな」
技術の進歩、顧客ニーズの変化など世間はものすごいスピードで変化をしています。
そんな中、以前の成功を根拠に物事を考えていたら、いつの間にかニーズとずれていたり、全部わかった気になって慢心に繋がります。
そして
「成功したときほど反省を」
なぜ成功したのか?問題は無かったのか?無駄はなかったか?もっといい方法はなかったのか?
成功した時ほど振り返るべきです、その中で結晶化されたものは本物であり、次回にも役立つ知恵となるのではないでしょうか。
成功自体を根拠にするのではなく、以前の成功から学んだ知恵を武器として、進歩を続けたいと思います。
「人の知恵を信じること」
僕は
経営者の仕事とは、結局のところ人から愛される事
だと考えています。
自分を愛し、家族から愛され、従業員から愛され、ステイクホルダーから愛され、世間様から愛されていれば、経営は必ずうまくいくと思っています。
その為に、愛される自分造りを行い、それと同時に他人を愛することの重要性を感じています。
人の知恵を信じることは、相手を愛していなくては出来ないと思います。
嫌いな人の知恵は認めたくないからです。
嫌いな人の知恵は尊敬できないからです。
人の知恵を信じるという言葉は文字列として見れば、ありふれた言葉です。
しかしその先には深い奥行があるように思います。
だからこそ面白くも感じますが(笑)
その他にも多くのトヨタ式が書かれています。
読んだ時の自分の状況や立場によって、印象に残る箇所が違うと思うので、また時間を空けて読み直してみようと思います。
マンガでわかる!トヨタ式育てる技術 H28.8.21読了
読んだら忘れない読書術 感想
タイトル:読んだら忘れない読書術
著:樺沢紫苑
僕がブログを書こうと思ったきっかけとなった一冊です。
この本の中では読書法や本の選定方法などの技法も紹介されている中で、僕が一番共感をしたことは、「本を読んだらアウトプットすることで記憶に残る」ということ。
著者曰く、記憶に残る本というのは
1、本の内容を複数回利用するとき
2、読書により心が動いたとき
の二パターンであると書かれています。
2の心が動くかどうかは、本の内容次第の部分が大きい気がしますが、1はアウトプットという行動で複数回の利用となると言われています。
そして、このブログに書き示すというアウトプット行動をとることによって、記憶への定着を図ろうという思いです。
なので、本の内容や書評よりも、僕が感銘を受けた部分、考えさせられた部分を当ブログ内に垂れ流していこうと思います。
「月に7冊の本を読めば日本人の読書量上位4%に入る」
「自己変化を求めるならまずは本を読むこと。本を読むという行為は何万もの先人の知恵を借りるということ」
そうですね。僕が今年立てた自分の目標は月に4冊の読書です。
僕は自分の仕事は作業ではなく思考であると思っています。(もちろん最低限の作業
は必要ですが)
何をどのように思考するのか?なんの為に思考するのか?思考する必要があるのか?
これらの問に答えるられるようになるために立てた目標です。なので、この分を読ん
だ時には、自己肯定された気がして自信が持てました。
「行動が変わる読書をするべき」
読書により共感、感銘を受け、勇気をもらい、モチベーションが上がったとしても
行動が変わらなければ本を読んだ意味は無いのだと気づかされました。
本を読んだ気になっていたのですね。なので今回ブログを始めたという行動を変えた
本書籍に私は感謝したいと思います。
「なりたい人、尊敬する人が勧める本を読め」
これにより、外れ本と出会う確率は下がり、本を選ぶ時間の節約にもなりそうです。
まずは松下幸之助さんが勧める本を読んでみます。
「広げる読書と深める読書のバランスをとり、短期投資の本、中期投資の本、長期投資の本のバランスもとること」
自分の知識を広げる本だけを読んでいると知識の器用貧乏になる。
自分の知識を深める本だけを読んでいると世間知らずの専門家になる。
短期投資のノウハウ本、中期投資の仕事術の本、長期投資の思想、哲学の本
これらのバランスをとることが必要とのこと。
本書は、アウトプットとすきま時間の利用という二つのテーマがメインだったように感じました。すきま時間を具体的に説明するうえで通勤時間を例にしていましたが、僕は地方在住で移動はほぼ車ですので、いまいち「おぉ!その手があったか」とはなりませんでした。しかし、銀行での待ち時間や、外食時のメニューが運ばれてくるまでの時間に置き換えれば、使えそうな考え方も多々あるように思います。
まぁ、それを行動に移しなさいという声が聞こえてきますが…
この二つのテーマを、脳内物質の分泌や脳の覚醒時間などの脳科学的切り口で解説しています。
最後には著者がお勧めする書籍の紹介や電子書籍の利用方法なども記されており、大変内容のある本だったと思います。
この本に出合えたことをいかに自分に生かすか。
どのような行動の変化を起こすか。
しっかりと掘り下げていきたいと思います。
読んだら忘れない読書術 H28.8.18読了